プロジェクトについて

概要・実施体制

NBRP病原細菌では、感染症及びヒトの健康に関わる細菌の収集、保存、提供を行っています。参加機関である岐阜大学 高等研究院 微生物遺伝資源保存センター(GCMR)(種々の領域の感染症起因菌、日和見感染菌)、大阪大学・微生物病研究所(種々の腸管感染症起因菌)、群馬大学・医学系研究科附属薬剤耐性菌実験施設(バックアップ機関)が連携し、より安定した保存体制の整備を図ると供に、利用に際して有用な菌株情報を付与したコレクションを提供し、感染症と病原体に関連した教育・研究・開発をする人々を支援します。また、定年などで退職される研究者のコレクションを引き継ぎ、貴重な遺伝資源の保全も行っています。

主な保有系統・研究例

ヒトに病原性を有する細菌種の80%以上を保存しています。また、コレクションには、感染症学上、重要な血清型など菌種内のバラエティ株も含まれています。今後、一層の充実を図り、主要な薬剤耐性菌、人獣共通感染症病原体についても拡充していきます。

研究成果

  1. 病原微生物同定用のDNAチップの作製用
  2. 全ゲノム解析株として
  3. 新菌種の提案における標準株として
  4. 臨床分離菌の薬剤感受性の精度管理菌株として
  5. 学生の実習用の菌株として
  6. 製薬会社の薬剤開発用など

本プロジェクトでは病原微生物を扱っているため、菌種によっては、依頼機関へ施設情報の提供を求めることや、データベースの検索に制限をしていることがありますので、希望者は事前に担当者にご相談ください。

お問い合わせ

代表機関:東海国立大学機構 岐阜大学 高等研究院 微生物遺伝資源保存センター
課題管理者:田中 香お里
e-Mail : g_cmr[at]t.gifu-u.ac.jp